佐々木寺社建築

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今年は葦船作りに挑戦します!

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岩手を縦断し宮城石巻まで延長249kmをゆったり流れる東北最大の河川「北上川」の河口の町へ「ヨシ刈り」に行ってきました。
「ヨシ」は「葦・アシ」ともよばれるイネ科の植物で、日本ではスダレ(ヨシ簾)や屋根葺き材(茅葺屋根)に利用されるのが良く知られます。
 
今回はこのヨシを使って舟を作ってみようと思います。
葦舟(草舟)はその伝承が数万年ともいわれ、人類にとってモノづくりの原点ともいえる暮らしの道具です。
かつてアフリカ大陸を発祥とする人類は陸路をたどる民と、同時にこの草舟を操り世界の海を渡った民とが、それぞれの暮らしの知恵や、共生した様々ないのちの種を地球上に拡めたことが想像できます。
モノをつくる行為は生きることそのもの。
生活するために必要なもののほとんどがお金で買える現代ではやや馴染み難い感覚ですが、筆者も日本のモノづくりの民の一人として、やはりいくらかでも遺していきたい古から伝わる知恵の伝承のお手伝いとして「葦船学校」を招致し、世界に拡がった人類のいのちの源をたどるモノづくりに挑戦します。
 
というわけで、ワークショップの開催は6月を予定していますが、WSに先立ち全国有数のヨシ生息地でもある北上川河口でヨシを収穫してきました。
葦船学校開催の詳細は後日ご案内しますね〜。
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2011年に起きた大きな地震で河口域は地盤が沈下し、かつてのヨシ原は今も海底に沈んだままとなっています。
同時に発生した大津波はそこにあったあらゆる尊いいのちの営みを流し去りました。
北上川の長い流れによって運ばれる豊かな自然の恵みとともに育まれてきた流域にある人々の暮らしと北上のヨシ原が、一日も早く人々の手によって取り戻される事を願ってやみません。

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