佐々木寺社建築

お知らせ・ブログ

100個の泉を見つけたい「泉の杜100PJ」のはなし

100個の泉を見つけたい「泉の杜100PJ」の話

 

環境省が取り組む二酸化炭素排出抑制対策事業に参加したことがきっかけで、弊社の中で部活動的に取組んでいる「泉の杜100プロジェクト」って言うのがあるんです。
地球規模で深刻に取り組まれている地球温暖化対策について詳しい知識があるわけではないのですが、二酸化炭素をなるべく出さない社会活動って、筆者がライフワークとして取り組んでいる、昔から使われてきた材料と伝統構法における木造建築の担い手育成と密接に関わっているよね、ってところから始まっているんですけどね。
全部書こうと思うと、1時間以上話しても足りないくらいの長さになってしまうので、追い追い紹介させていただきますが、今回はその取り組みの一環として開催した規矩術(きくじゅつ)勉強会について。
規矩術(きくじゅつ)は建築大工にとって、建物を正確に建てるために厳密に理解して身につけていないと成らない大切な技法の一つなのです。
そうは言っても、そのすべてを理解するのは至難の業で、それこそ寝食を忘れて没頭しないと到底たどり着けない難行道なのです。
裏を返せば、それがまた大工道の醍醐味とも言えるのですが。
その醍醐味を、将来の棟梁を目指す若者たちとちょっとだけでも一緒に味わってみようって事で勉強会を開催しました。
勉強会というと普通は展開図を描いてみたり、模型を作ってみたりするのですが、今回は実際に建物を作ってみるという大掛かりな勉強会になりました。
と言うのも、先述の泉の杜100PJの活動が縁で知り合った、南砺市内で伝統産業の復刻に取り組む皆さんの活動拠点に東屋が欲しい!あまり資金がないけど、どうしても欲しい!って懇願されてしまったからなのです…。
資金がないんじゃ引き受けられない、ってお断りするのは簡単なんだけど、そこはまぁ…モノは違えど同じ未来を見据えて骨身を削る者同士だし??(笑)
考え方を変えて、お引き受けする理由を作ろうかって事で、若手の勉強会として取り組まさせて頂くことにしました。
お施主様は簡単なものでいいから、って遠慮してらしたんですけど、そこはまぁ…部活動ですから、って事でいつもの悪ノリ?
しかも、せっかくなので、興味ある人誘ってみんなでやっちゃいますか?って。
そこは泉の杜100PJなので、ちょっとしたイベントにしちゃいました。

 

お金って通貨だから、そのものにはほぼ価値を持たないと思うけど、何と交換したかによって価値は大きく変わるんですよね。
損得は金額の多少じゃなくて、得られた事の価値の大小ですからね。
今回のイベントでも何か一つ、心を潤す泉が見つけられたらいいな。
泉の杜100プロジェクト

一覧に戻る

トップへ戻る
ページ上部へ